戦極第十一陣、いざぁっ!!

戦極第11陣が東京、両国国技館で行われました。


■大澤vsロニー牛若
戦極育成選手の大澤選手がオープニングマッチではなく
本戦に初参戦となりました。
しかし相手のロニーに判定で完敗といった印象です。
大澤選手の間合いになっていませんでした。
戦極オープニングマッチでは強さを見せてくれていましたが、
改めてOPマッチと戦極本戦のレベルの違いが出た
試合になった感じです。
残念だけど、まだ若いしこれからです。頑張って欲しい。


■ハーマンvsヨーク
ハーマンとジムヨークのヘヴィ級ワンマッチは
ハーマンがグラウンド状態での足の獲り合いの中、
かかと落としをヨークに連続して顔に当て、
直ぐさまパウンドでTKOという珍しい勝利でした。
決着がしっかり付いたことに関してはよかったです。
でも試合内容はやっぱりレベルが低いと言われてしまうかも。
個人的には楽しめました。


■サンドロvs星野
キングオブパンクラシストのサンドロと
CAGE FORCEチャンプ星野選手の闘い。
戦極フェザー級GPで小見川選手に惜しくも負けてジャッジに不満を
持っていたサンドロでしたが、今回は星野選手から右フックで
ダウンを奪いパウンド!、文句無しのKO勝ちです。
やっぱり打撃が強いですね。
星野選手はこれからも見てみたい選手です。対小見川、対日沖、
ジョン・チャンソンなど、今後回せる試合もあると思います。


■郷野vs 辛拉麺
韓国で父親の会社が人気カップラーメン、辛拉麺(しんらーめん)を
出している事でリングネームも合わせて辛拉麺に変更したキム・ヨンユン。
グラディエイターやDEEPなど日本でも活躍している選手です。
対戦相手の郷野選手は、UFCリリースから戦極へ参戦した8月、
ウェルター級でダン・ホーンバックルにハイキック衝撃KO負けを
してしまって、今回は落とせない試合です。
辛は身長190cmとリーチが長く、郷野選手はやりづらいのかなと
思ったのですが、上手くパンチを見切りながらリードジャブを当てたり
隙を見て高速タックルを決めるなど、終始落ち着いていたように思いました。
良い感じのパウンドも数発入っていましたし、辛を圧倒しました。
3-0の判定勝ち!勝利後のマイクでは英語でホーンバックルに再戦の
メッセージを送り、復活をアピールしました。
ちなみにいつもの入場時のパフォーマンスは封印していました。


■ランデルマンvsネドコフ
去年の川村亮戦以来の参戦となるケビン・ランデルマン
長年、師事していたマーク・コールマンとは袂を別ち、
別のジムへ所属して柔術の青帯を取得したと喜んでいました。
相手は鉄人トラビス・ビューを破った琴欧州の盟友、ネドコフです。
ランデルマンが凄いテイクダウンをバンバン決めていましたが、
上になってからの仕掛けが、消極的だったため、ランデルマンの
アグレッシヴさが無い展開に。またネドコフもカウンターを狙っているのか、
手数が少なく2人にレッドカードまで出てしまう始末です。
結果、2-1でネドコフの勝利。
ネドコフにテイクダウンを獲られても直ぐに返し、今度は逆に上になる
ランデルマンにポイントは付いたのでしょうか。
スタミナ面でもネドコフは疲れているように見えましたし、
ネドコフのトランクスが破れた時もランデルマンが上だったのに
スタンディングからの再開など、気の毒に思いました。


■光岡vs横田
戦極参戦以来、常に1R一本勝ちを収めてきた光岡選手と
強豪レオ・サントスに判定勝ちし、前回ライオン・シュルツを衝撃KOして
ライト級チャンピオンシップに照準を合わせてきた横田選手の闘い。
スピードの横田選手、パワーの光岡選手という図式。
横田選手が光岡選手を一本背負い気味な状態で投げたシーンは
おおっ!と思いました。力が拮抗していたので判定までもつれ
横田選手の勝利!!光岡選手は3R、上を取られてパウンドを
受けてしまったのは印象が悪かった。
これで大晦日、横田選手はライト級王者廣田選手への
挑戦権を得る事が出来たのか?


■北岡vsマスヴィダル
8月に廣田選手に負け戦極ライト級王者から陥落した北岡選手。
引退を示唆する発言をしていましたが、撤回して復活の試合です。
相手はベラトールで終盤までは相手の顔をボコボコにして優位に
進めていたのに最後はトビー・イマダに変形の逆三角締め
喰らい負けてしまったホルヘ・マスヴィダル。
試合開始後、北岡選手が足を取りに行き、極めたかったですが、
マスヴィダルは痛みに耐えながら、北岡選手の顔を何十発と殴り続けてました。
最後はパウンドで北岡選手、マスヴィダルに敗れる!!
北岡選手はカーロス・コンディットやファブリシオモンテイロ
ポール・デイリーなど今まで対外国人選手無敗の戦績を
誇っていましたが・・・外人相手に初の敗北です。
廣田戦もそうでしたが、足関節を取りに拘りすぎかなって感じました。
フロントチョークっていう得意技もあるんだし、直ぐに足関に行くと
今回みたいな、桜庭vsゼルグ・ガレシックみたいな
殴られてしまうシーンが多くなります。
ファブリシオモンテイロ戦では、もっと打撃で展開を作って
最後は肩固めっていう、良い勝ち方をしていますし、
闘い方を変えた方が良いと思うんですが。
やっぱりスパッツを止めた事で足関節が取りにくく
なってしまったのでしょうか?
一方のマスヴィダルはダムに負けたりしているけど、
戦極に今後も参戦してライト級戦線を引っ掻き回して欲しいです。


サンティアゴvsカリドフ
セミファイナルは、今年の1/4に三崎選手に勝って
戦極ミドル級チャンプになったジョルジ・サンティアゴ
それ以来の戦極参戦となるノンタイトルマッチです。
相手は、未知の強豪カリドフ。
サンティアゴ、上を取ったのにカリドフの下からの
鉄槌で一瞬落ちて、パウンドTKO負け!!!
ちょww、下からの鉄槌て(笑)
おいおい〜っ!!!これノンタイトルだから良かったけど
こんな負け方ベルト返上物だろう・・・
むぅ〜、カリドフが強いのかイマイチ分からない。
でもサンティアゴはUFCへ行く気持ちが強かったから
土を付けたのは良かったのかも・・・。
もちろん、戦極チャンプが負けたって言うのは寂しいけど。


■日沖vs小見川
メインイベントは、フェザー級GPで金原選手に勝ったけど
スタミナ切れのため決勝へ進めなかった日沖選手と
サンドロとの死闘を征し決勝へ進むも、スタミナ面や目の腫れなどもあり、
金原選手に敗れた小見川選手の闘い。
勝った方が、大晦日に王者、金原選手への挑戦権が得られるとされています。
試合は小見川選手がスタンディングでペースを掴む展開に。
1R後半、日沖選手がキャッチして腕十時のチャンスもありましたが、
極めきれず。お互い決定的なシーンは無く、拮抗した展開に。
判定2-1で小見川選手の勝利!!僅差かなぁ・・・しかし、
日沖選手、前戦までの勢い、オーラが感じられなく、
そしてリーチも生かせていませんでした。
これで大晦日は再び金原vs小見川っていうカードになるんでしょうか?
個人的にはマルロン・サンドロに金原選手への挑戦権を
与えて欲しいって思います。


ハーマンvsヨーク、サンティアゴvsカリドフと
試合レベルが低そうな展開だったのですが、
やっぱり実力が拮抗すると判定までもつれてしまう可能性も
あるし、なかなかそのバランスが難しいところですね。
今回は判定が多くて少し消化不良な感じですが、
マッチメイクは大晦日を前にした割には良い面子だったと思います。


試合とは全く関係無い話ですが、戦極ガールのイエローちゃんは
前陣で契約終了、残りの4人の戦極ガールも今回で最後となるのでしょうか?
去年の初代戦極ガールたちが次々と辞めた時も寂しかったけど、
2代目の5人、可愛くてキレイで気に入ってただけに残念です。
新たにSRCガールを募集していたようで、
晦日ラウンドガールは一新されるんでしょうか。