K-1GP 2010 FINAL

K-1GP 2010 FINALが行われました。
セーム・シュルトが5回目の王者を狙います。
今年のGPはベスト8にバンナ、ボンヤスキー、バダハリ、
カラエフ、グラウベなど常連の姿がありません。


◆準々決勝
ピーター・アーツは凄く気持ちが強かった。
マイティ・モーをハイキックで倒し駒を進めた


シュルトを相手に京太郎選手はフルラウンドまで
頑張ったけどやはりリーチの差を埋めることは出来なかった。
あの化け物相手に判定まで行った時点で京太郎選手は良くやったと思う。


ギタとサキの闘いは真剣の斬り合いのようだった。
ロー、ミドルと蹴られたら蹴り返す。
スピードの速い選手の試合は本当に面白い。
3Rドローでエキストララウンドまでもつれ
サキが精神力でギタを上回った感じだった。


アリスターはタイロンに序盤は苦戦、
3Rまでもつれたが2R中盤以降は
その持ち前のパワーで圧倒し判定勝利した。
アリスターは1R、秒殺KOを狙って大振りし過ぎた。
ここで昔のPRIDE時代のアリスターならば
ガス欠してしまう所だが最近は違う(笑)
2Rからショートアッパーやジャブなど、ショートレンジからの
効果的な攻撃を出すことで流れを変えた。


◆準決勝
ピーターは以前、シュルト攻略法のお手本のような
闘い方をしていたので、勝機はあるかなとも思っていた。
実際、そのような展開になり気持ちでシュルトを圧倒して
見事判定で下した。シュルトには去年のような勢いを感じなかった。


アリスターは、サキに対してボディへのミドルを利かせ
最後はガードの上からミドルを打ち込みサキの腕を破壊して
勝戦へ駒を進めた。力こそパワー!!!
「力ある者が全てを制するのだ!」というジェリド・メサ
言葉そのものを体現した(笑)


◆決勝
アリスターは勢いに任せて前へ前へと出て
ピーターに向かって行く。
最後はコーナーに追い詰めて大振りのフックを何発も打ち込み
崩れ落ちるピーター。審判の角田さんが割って入り
アリスターの優勝!!
ピーターも40歳という年齢を考えると凄い。
ホーストもピーターもK-1レジェンド。感動した。
今年最後のGPと位置づけての出場。
残念な気はするけど、やはりワンデイトーナメントは年齢的にもキツイと思う。


これで2010年のK−1チャンプはアリスター・オーフレイムとなった。
セコンドに兄のヴァレンタイン・オーフレイムは見えなかった。
アリスターは元来、総合格闘技の選手であり、Strike Forceの
ヘヴィ級チャンプなのだから個人的には総合に専念して欲しい所。
優勝してしまったのは、何か複雑な心境だ。
これで、ディフェンディングチャンプとして来年もK−1
出なければいけない責任というものが発生した気がする。


二足のわらじを履いてないで総合一本に絞って
やって欲しいのになぁ。


晦日のDynamaiteは・・・もし出たとしたならば、
強豪選手ではなく格下の相手と多分お茶濁しの総合試合が組まれるんだろう・・・。


来年は、エメリヤ・フェードルに勝ったファブリシオ・ヴェヴドゥムとの
SFタイトルマッチを実現して欲しい。