PSP版のYs1&2クロニクルズ

PSP版のYs1&2について書いて行こうと思います。


◆プロローグ

時を遡ること、八百年。
秩序と自由の国、イースが誕生した。
イースは、美しいふたりの女神と知恵と徳の深い
六人の神官によって治められやがて、

緑溢れる恵み多き国として素晴らしい繁栄をとげることになった。

「黒い真珠」

この美しい宝玉はイースの誕生とともに作られ、すべての魔法の源となった。
この「黒い真珠」の魔力を使い、六人の神官が作り出した
クレリアという金属は、イースにさらなる富と繁栄をもたらした。

しかし、クレリアが作られる過程で思いもかけなかった副作用が生じてしまった。
表と裏、静と動、明と暗、そして善と悪……。
すべてと相反する「魔」が生まれてしまったのだ。
「魔」の叫びは暗雲を呼び、大地を裂いて、吹き出した溶岩は
野原を焼き尽くした。平和だったイースの地に、災いの嵐が吹き荒れた。
六人の神官たちは早急に災いの元凶であるクレリアを
地下深く封じこめたが生まれてしまった「魔」の勢いは、
もはや止めることはできなくなっていた。

人々が、最後の砦サルモンの神殿に追いつめられた時、
神官たちは黒い真珠の力により神殿を天空へ昇らせ、
災いの狂気から逃れた。「魔」の軍勢は、天空へ昇ったサルモンの神殿を追い、
魔力を結集してダームの塔を建造した。女神が二人とも姿を消した。
しばらくして、なぜかぷっつりと魔物の追撃が止まった。
大地には平穏が戻ったが、イースは既に以前のイースではなくなっていた。
イースの宝と謳われた二人の女神は消え、象徴であったサルモンの神殿も
地上から離れてしまったのだから‥。

いつの日か、真の平和がイースに復活することを願い、
六人の神官は「イースの本」を六冊の章に分け、それぞれの子孫へ託した。

イースの本・六冊全てが揃う時、大いなる力が生まれる‥”

そして、平穏な日々が七百年の間、続いた。かつてイースだった地は、
エステリアと名を変え、二人の女神もサルモンの神殿も忘れ去られていた。
今やイースの歴史を伝え知るのは、神官の家系だけとなった頃、
あの「クレリア」が「銀」という名の鉱物として掘り出されてしまった。

かつてのイースがそうであったように、
銀の産出によって、人々の暮らしは潤っていったのだが‥‥。
“災いの元凶「クレリア」に手を出すと、「魔」が再びよみがえる‥”
古い伝承のとおり、やがて黒マントの男が地下深くから、
「魔」を解き放ってしまった。


ダルク・ファクト‥‥

天空に昇ったサルモンの神殿へ赴き、イースの全てを手中に治めんとする、
黒き野望を抱いた魔導師。 時を同じくして、ひとりの少年が
この地にたどり着いた。
燃える様な赤い髪の少年の名は、アドル・クリスティン

「冒険」という魔法に魅入られた少年。
彼は好奇心に満ちた黒く輝く目と、どんな岩山でもよじ登れる身軽な体、
そして決してあきらめない、意志の強さを持っていた。
ミネアの町の、ただならない空気を敏感に感じとったアドルは
運命の渦に巻き込まれていくように冒険へと足を踏み入れた。

自分がイースの運命を左右することになるとも知らずに‥。

イース I & II Chronicles - PSP

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